ネイチャーポジティブ×マングローブ回復×衛星モニタリング

2026-07-03

ネイチャーポジティブ×マングローブ回復×衛星モニタリング 図版1

ネイチャーポジティブなニュースです。40年分の衛星データを解析した研究で、世界のマングローブ林が長期的な純減局面から、近年は回復基調に転じていることが示されました。

1980年代から2010年頃までは減少が続いていたものの、直近16年では増加が損失を上回り、その結果、1980年代以降の累計でも、純減は約1%にとどまるとされています。かつて破壊の中心だった東南アジアでも、安定化や回復の兆しが見えているとのこと。

回復をきちんと捉えられれば、何が効いたのか、どこに追加投資すべきか、どの施策を拡張すべきかを学ぶことができますね。もちろん、地域差や若い林分の生態系機能、気候リスクへの脆弱性など留意が必要なのだと思います。

ネイチャーポジティブの観点で見ると、これは「ゴール達成」ではなく、損失を止め、反転させるプロセスが見え始めた段階。重要なのは、この回復のモメンタムを維持・加速し、2020年を基準とした自然の回復、そして2050年に向けたさらなる回復軌道につなげていくこと。

だからこそ今回の研究は、「良いニュース」であると同時に、測定・政策・投資を前に進めるための実装知だと感じます。ネイチャーポジティブは、掛け声ではなく、測って初めて語れる目標なのだと改めて思いました。

参考ソース:
Science論文
Unexpected expansion and regrowth in Earth's mangrove forests over the past four decades
https://www.science.org/doi/10.1126/science.aec9773

University of Cambridge 解説記事
Global mangrove forests recovering, offering hopeful sign for climate and coastal resilience
https://www.plantsci.cam.ac.uk/news/global-mangrove-forests-recovering-offering-hopeful-sign-climate-and-coastal-resilience

Global Mangrove Watch / Wetlands International 関連記事
You Can't Save What You Can't See: How Mapping Mangroves Is Powering the Mangrove Breakthrough
https://www.wetlands.org/blog/you-cant-save-what-you-cant-see-how-mapping-mangroves-is-powering-the-mangrove-breakthrough/

図版の文字情報

- 大タイトル: 「世界のマングローブ林、純減から純増へ」(「純増へ」だけ黄緑でハイライト)
- サブ: 「衛星データが捉えた回復の兆し」
- タグライン: 「自然の回復は、測ることで見えてくる」
- ビジュアル: マングローブ海岸の空撮に、右上から衛星が観測ビームを照射しているAI生成イメージ