外来種×港湾物流/管理の単位

2026-09-27

外来種×港湾物流/管理の単位 図版1

神戸港で、コガネヒアリというアリが国内で初めて確認されました。環境省が2026年9月25日に発表したもので、確認できた数は累計で、働きアリ約2万匹、羽アリ約500匹、女王アリ約20匹にのぼります。

初めて見つかった種ですが、発表ではコガネヒアリを「要緊急対処特定外来生物」として扱っています。特定外来生物の中でも、移動の制限などの強い措置をとれる区分です。そのうえで、兵庫県や神戸市などに、次の2つに留意するよう改めて求めていました。

・ヒアリ類の疑いがあれば、コンテナや積荷の移動の制限や禁止の命令が出されることがある
・ヒアリ類だと確認されれば、消毒や廃棄の命令が出されることがある

初めての種に、ヒアリと同じこの手順が使えるのは、2022年に指定が決まったときの単位が、ヒアリという1つの種ではなく「ヒアリ類」だったからなのだと思います。指定の対象は、ヒアリに近いトフシアリ属の4つの種群に属する種と、その交雑個体です。

ヒアリ類の確認は増えています。2026年4月の環境省のとりまとめには、こうあります。

・2025年度に確認されたヒアリは36事例で、それまで最多だった2017年度の26事例を大きく上回った
・見つかる場所の多くは港のコンテナヤードの地面で、舗装の亀裂や雑草のあるところが多い
・多数のヒアリ類が混じったコンテナが、国内の各地を経由した事例もある

2025年度の確認も、ほとんどが港のコンテナヤードでした。見つかった種ごとに後から手当てするのではなく、どの単位で管理するかを先に決めておく。その設計が、初めての相手への初動の速さを左右しているように見えました。

🔗 環境省の発表(コガネヒアリ): https://www.env.go.jp/press/press_05643.html

🔗 2025年度のヒアリ類確認状況: https://www.env.go.jp/press/press_03650.html