AIインフラ×水/電力の接続条件

2026-09-29

AIインフラ×水/電力の接続条件 図版1

米テキサス州では、データセンターが送電網につながる前の監査で、水の使い方を出すことが求められています。アボット州知事は2026年9月14日、州の水開発委員会(TWDB)に宛てた書簡で、データセンターを含む大口の水利用者に水使用の報告を守らせ、過去と今後の報告の不履行に法的な措置をとるよう指示しました。

書簡の中身を整理すると、

・州法では、TWDBの水使用調査に答えることが義務で、答えないことは犯罪にあたる。期限までに答えない者は、州の環境品質委員会(TCEQ)から、州水法第11章に基づく州の水の使用許可を取得・変更・更新できない

・書簡によると、知事は8月3日、送電網を運営するERCOTと州の公益事業委員会に、接続手続き中のすべてのデータセンターの監査を指示していた。監査では水の消費量、水源、節水技術の導入状況も出させ、監査を完了しない案件は接続を認めないよう指示した、としている

・今回、TWDBにERCOTの監査と組んで水の情報を集めるよう求めた。監査で水の情報を出さなければ、TWDB独自の取り締まりの対象になる

出発点は、2025年分の調査(回答期限は2026年3月1日)に、データセンターを含む大口の利用者が答えていない疑いがあることです。TWDBは州の水計画をつくる機関で、今の使用量と将来の見込みが分からなければ計画が立てられない、と書簡は説明しています。

データセンターの水は、これまで「どれだけ使うか」「どう減らすか」で語られることが多かったと思います。テキサスの動きは、その手前の「使用量を行政に見せるかどうか」を、電力の入口の条件に結びつけたところに特徴があるように見えます。

水と電力は、事業者にとっては別々の手続きです。でも地域の側から見れば、同じ流域、同じ送電網の上に乗っている。水の情報を出すことが、電力を確保することと同じ重さの経営課題になっていくのかもしれません。TWDBは30日以内に、最初の進捗を知事に報告することになっています。

🔗 知事の書簡(PDF): https://gov.texas.gov/uploads/files/press/TWDB_Letter.pdf

🔗 知事室の発表: https://gov.texas.gov/news/post/governor-abbott-directs-twdb-to-penalize-data-center-reporting-failures