気候対策の効果の見積もり×情報設計


気候対策の効果の大きさを見誤るのは、知らないからなのか?
Nature Sustainability に8月3日に出た研究は、そこを疑っています。事前登録された3つの実験、合計2,924人。いずれも米国の成人が対象です。気候対策の効果の大きさをどう見積もっているかを調べました。
見積もりが狂う理由として、データが示唆しているのは2つです。
・思い出しやすい行動ほど、効果が大きいと感じる(入手しやすさヒューリスティック)
・自分がすでにやっている行動ほど、効果が大きいと感じる(動機づけられた推論)
面白いのは、その次でした。研究チームは、効果の大きい行動を直接教える介入も試しています。結果は「部分的にしか改善しなかった」。しかも個人差が大きい。
正しい数字を示すだけでは、見積もりの精度が一様には上がらない、という結果でした。
環境の情報を扱う仕事をしていると、精度を上げることに時間を使いがちです。ただ、受け取る側が思い出しやすさで判断しているのなら、精度と同じくらい、どう置くかを考える必要があるのだろうと思いました。